6000万円以上もらっている社長は、ほんの1握りだろう。近年業績が低迷している日本航空のN松這社長に至っては、年収1000万円以下、という記事が出たほどである。パイロットの年収のほうが、まちがいなく高いだろう。
年収がいくら低くても、経営に失敗すれば責任を問われることに変わりはない。「私は報酬が低いのだから、業績に関しては大目に見てください」というわけにはいかなのだ。
にもかかわらず、なぜ彼ら彼女らはリーダーを続けているのだろうか。責任感だと思う。オバマアメリカ大統領の就任演説で1番、刺さったのが、「レスポンシビリティ(責任)」という言葉だった。組織があれば、だれかがリーダーという役割に就かなくてはいけない。
組織の業績が悪化すれば、だれかが立て直しの責任を負わなくてはいけない。そのときに自分がその役割を求められたから、全うする。
権威欲や出世欲が、人をリーダーに駆りたてる原動力になっていることは否定しないが、根本にあるのは責任感だ。リーダーは責任を担うことが、苦しい反面、楽しいことを知っている。ビジョンを示し、ビジョンを実現させる。チームカを高め、チームを動かす。リーダーの仕事である。
その過程で、部下の意識や行動が変わり、組織の意識や行動が変わるという場面に立ち会える。さらには自分たちが築いた新しいビジネスモデルが社会に受け容れられたときには、社会を変えるという場面にも遭遇できる。自分の喜びはいったん脇に置いて、他者の喜びを自分の喜びのように味わえるのが、優れたリーダーの特質である。
責任を喜びに感じられるとき、人は真のリーダーになれるのだ。だからリーダーを任された人は、「リーダーは楽しい。リーダーはやりがいがある」という思いをもつことを習慣化することが大切である。
人を動かすリーダーになるための第1歩となる。自分のため、人のため、人々のためにリーダー・たちは日々、百段坂を登り、懸命に生きている。そのための努力をすることを常に、「習慣」にしている。リーダーとは、「習慣をマネジメントすること」を仕事にしている人ともいえるのだ。自分にも組織にも、優れた習慣を植えつけることができる人が、優れたリーダーとなっていくのだ。
「講演」は表現者の主観、解釈が加味され一つの立場が表明される講演の注意点である。
